ユキミの「ちょっと聞いとくれよ」

ハイセンシティブな息子きったんと、陰と陽のハイブリット母の毎日。

2019年12月

2018年11月 インスタの再掲です。 前半では、夜泣きの理想と現実、私の乗り切った方法を途中まで書いたところで終わった。 私が夜泣きを乗り切った方法の3番。 同志を見つけるこれが簡単そうだが非常に難しい。 夜泣きする子を持つ母って以外にも少数なのだ。なかなか自 ...

2018年11月 インスタの再掲です。

 

前半では、夜泣きの理想と現実、私の乗り切った方法を途中まで書いたところで終わった。

 

私が夜泣きを乗り切った方法の3番。

 

同志を見つける

これが簡単そうだが非常に難しい。

 

夜泣きする子を持つ母って以外にも少数なのだ。

なかなか自分と同じ悩みを持つ方は見つからない。

 

 

夜泣きをする子をもつ母同士がつながれたらいいなぁ、そんなことを夜な夜なぼんやりと考えていた。

 

夜泣き学園

我が子の夜泣きが始まったことを 「夜泣き学園へ入園」 と表現する、ちょっとファンシーなアプリ。

 

夜泣きの悩み相談や雑談も、掲示板を月齢別に分けることで話しやすくなる。

 

低学年の夜泣きと、高学年の夜泣きはまた違う悩みがあるよね。

 

夜泣きを卒業した子がいたら、卒業式とか。

 

なんて。

息子の夜泣きに付き合いながら、妄想だけはいっちょまえで 「こんなのあったらいいな」 を考えていた。

 

インスタにこちらの投稿をしたところ、どうやらいくつかママ同士で交流し合えるアプリがあるらしい。

 

ママびよりカフェコーヒー こちらから

 

楽しそう。

 

現代は育児が孤立化している、と言われているけれど、こういったネットでの交流ができたり、自分でいくらでも必要な情報を調べられるから私はありがたい時代だと思っている。

一昔前だったら近所の方や、回りから情報はもらえるが、きっとそれが自分と合わない情報だったら非常に苦しかっただろう。

 

 

最後に。

息子の育児の中で本当に辛かった夜泣き。

 

いつも穏やかに対応なんてできていたわけではなく、寝ない息子に何度も発狂しその度に 「今の声どこから声が出た?」 と自分が怖くなった時もある。

 

「もう嫌だ!!」と泣きながら息子をベッドに置いたこともある。

 

「だれか助けて!!」と叫んだこともある。

 

過ぎれば全ていい思い出…、にはなってない。

できるなら変な声も出したくなかったし、もう嫌だ!なんて思いたくなかったし、こない助けも呼びたくなかった。

 

でも。

こうして息子の夜泣きを経験したことで

今現在も過去の夜泣きにも、夜泣きで苦しんでいる方たちの気持ちに少しでも共感できる

これだけでも、約3年間がんばってよかったと思った。

 

 

夜泣き特待生をもった私が今思うことは、これ1つに限る。

 

皆さん、どうかお身体には気を付けて。

 

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2018年11月 インスタの再掲です。  度々このブログでも書いている 「育児の理想と現実」 。 育児書やアドバイスなど通り 「こうだったらいいのにな…」 という育児の理想と。「残念やな」 という育児の現実をむざむざと書き散らかしているシリーズです。 そんな「育児の ...

2018年11月 インスタの再掲です。

 

 

度々このブログでも書いている 「育児の理想と現実」

 

育児書やアドバイスなど通り 「こうだったらいいのにな…」 という育児の理想と。

「残念やな」 という育児の現実をむざむざと書き散らかしているシリーズです。

 

そんな「育児の理想と現実」は夜泣きにもあった。

夜泣き対応の夫の戦力外っぷりたるや、なかった。

君の10分は私の3日間かーい。

 

これがきっかけで100年の恋は一気に覚め、今でもこの時のことを思い出すと少々モヤリとする。

育児に関して 「夫に頼る」 という希望が断たれた瞬間だった。

 

しかし、世の中妻に変わって1日でも子の夜泣き対応を変わってくれた、なんてイケてる夫 はいるのかね。

少なくとも私の回りでは聞けなかった…。

寂しい現実である。

 

逆を言えば世の旦那さん方!

我が子の我が子の夜泣き対応というポイントを押さえれば、奥さんからの永遠の愛は確約されたもどうぜんかもしれない。

夜泣き対応は男の見せどころかもしれない。

「無理!」なんて言わず、せめて休みの前の夜1晩から頑張ってー!!

 

 

そして昨日の記事でも書いたが、夜寝ない子は対外昼寝もしない。

 

息子は2歳でお昼寝は完全になくなった。

そして1歳半まで抱っこの状態でないと昼寝ができなかった。

 

お昼寝の間に何かしよう!なんて思ってできたことは1度…か2度くらいなものだった気がする。

 

 

いつかは終わるとはいえ、毎日の積み重ねが非常に辛い夜泣き。

我が子が寝てくれる日を夢見るが、心身ともに母への負担は大きい。

 

①夜のお世話中の楽しみを見つける

 

これは賛否両論あると思うが、息子が寝た時にスマホで電子コミックを読んでいた。

ラインマンガには尻を向けて眠れないほどお世話になった。

 

育児漫画や家族物は今の自分と比べてつらくなってしまうことがあったので、今の自分とは全く関係ない漫画を読んでいた。

 

ちなみに私が夜な夜な読んでいたのは

 

Gメン

 

王道な喧嘩マンガ。

ストーリーも分かりやすく、絵もきれいなのでとても読みやすい。

絶対に今現在の自分には起こり得ないストーリーだったので、安心して楽しんでおりました。

キャラクターが使い捨てではなく、時々懐かしのキャラが出てきたりするのも読んでいて楽しかった。

 

東京都北区赤羽

 

清野とおる先生面白い。

高校時代、毎日赤羽駅を乗り換えで使っていたが、降りたことは1度もなかった。

まさかこんなドラマがあったなんて…。

 

おこだわりも好きだが、あちらは読むとすぐに試してみたくなり 「今は買い物に行けない…!!」 「買ってきたはいいけど、今日もバタバタしてできなかった…」 なんて残念なことになったので、おこだわりは育児が落ち着いてから読んでいた。

 

舞妓さんちのまかないさん

 

大好きである。

本当に本当に大好きである。

登場人物みんな全てがいい人で、読んだ後とても心が豊かになる。

 

ハラハラドキドキしたりはなく、とてもゆったりした気持ちで読めるので、いつ読んでも楽しめる。

それでもマンネリ化したりしないのがすごい。

漫画「きのう何食べた?」も好きなのだが、そんなゆったりした世界観が好きな方は絶対にドンピシャだと思う。

 

今でも続刊が出ているので、新しいのが出るたびに1巻から読み直している。

 

 

漫画が好きだ。

本当は冊子で読みたいものもあるが、育児を始めたとたん 本をもって読むということがこんなにもハードルが高いと思わなかった。

そんな中、スマホで漫画が読める時代は本当にありがたい。

 

よく 「子どもにブルーライトの光を浴びせるのはよくない」 と聞くが、寝たか寝ないか分からない子を抱っこし、その状態で数時間もいるのはきっと仙人でないと無理だ。

悲しいことに私は凡人中の凡人なので、こうして何かをしていいないと正気が保てなかった。

 

もしブルーライトがどうしても気になる、という方はワイヤレスイヤホンでラジオを聞いり、音楽を聞くのもいい。

とにかく何か楽しみがないと、夜のお世話が憂鬱になるだけである。

 

 

②体調管理には気をつける

 

夜睡眠がとれない、というのは心身ともに体調を崩す1番の原因である。

万が一風邪を引いても睡眠がとれなければなかなか治らない。

 

私は結果、何度か40度の高熱が出でしまい、日中夜中共に参ったことがある。

横になっているのもしんどい中、夜中泣く息子をひたすら抱っこし続けなければならなかった。

こんな事態にならないためにも、日中は無理をし過ぎず過ごそう。

 

授乳中も飲めるサプリメントなんかもあるので、足りない栄養を補いつつ、隙間を見ておいしいおやつを食べて心身ともに満たされようではないか。

 

 

少し長くなってしまったので、つづきは後半へ…。

おススメ漫画の回になってしまった。

つづき

 

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2018年11月のインスタの再掲です。  夜泣き 一体いつなくなるのか。母は一体いつになったら睡眠をとれるのか「〇年〇月×日」で夜泣き終わるで なんて終わりが分かっていたら、もう少し気を病まずに頑張れたであろう、息子の夜泣き。 しかし息子が夜泣き生を卒業した ...

2018年11月のインスタの再掲です。

 

 

夜泣き

 

一体いつなくなるのか。

母は一体いつになったら睡眠をとれるのか

「〇年〇月×日」で夜泣き終わるで

 

なんて終わりが分かっていたら、もう少し気を病まずに頑張れたであろう、息子の夜泣き。

 

しかし息子が夜泣き生を卒業した今、結果論ではあるがそのゴールの目安が分かってきた。

 

結論としては息子は

「寝ることが非常にへたくそ」 

だったのだ。

 

へたくそと言ってしまうと少々我が子が気の毒なので

「寝ることに対して負のイメージが強い」

 とでもいおうか。


普通だったら素直に受け入れられる睡魔たちに、どうやら真向から戦っていたようだった。

ある日。

休日家族で出かけた時、当時2歳の息子が車に揺られウトウトとしていた。

 

これはこのまま寝るな…と息子の貴重なお昼寝タイムににやりとした瞬間、息子がいきなり「いやだ!いやだ!どうしてぇぇぇぇ!!」とパニックで泣きだした。

さっきまであんなに気持ちよさそうに白目をむいていたのに、どうしたのか聞いてみると 「頭がぼんやりする!!気持ち悪い!!」 と泣きながら激しいヘドバンをかましている。

 

息子は不愉快な感覚に敏感だった。

 

風邪を引けばちょっとの鼻水が気になり、風邪の初期の段階で 「え?突発…じゃないよね?」というくらい機嫌が悪い。

 

息子の感覚が敏感なことには現在もほとほと振り回されているが、中耳炎になった時は炎症の段階で 「耳が痛い!!」 と訴えてくれたおかげで飲み薬の治療だけですんだ。

 

風邪も機嫌の悪さから初期の段階で対応できるので、幸いこじらせることも少なく、今のところ大事に至ったことはない。

 

困ったこともあるが、母が気づけない体調不良まで訴えてくれるので、息子の感覚が敏感なことはありがたい時もある。

 

 

次。

これはまさに 「寝ることがへたくそ」としか言いようがない。

これは今でも同じで、私の身体のどこかを触っていないと眠れない。

眠りが浅くなってきた時も同じで、夜中目を覚ました時に横にだれもいない…!!なんて彼にとっては言語道断である。

 

幼稚園に通いだし、夜ぐっすり眠った時でも横に誰もいないことには気づくらしく、夜中起きてしまうことが多々あった。

なので、私は夜仕事をする生活から、朝仕事をする生活にした。

 

息子と一緒に8時に寝て、仕事は朝4時に起きてしている。

朝方だったら夫が横にいるので、なんとか誤魔化せるだろう…という案だが、幸いにもうまくいっている。

 

 

そんなで、私が考える息子の夜泣きの原因は大きく2つ。

この2つをクリアできたのは、息子が成長これに限る。

 

1つ1つ自分の知らないことを理解し、それを受け入れる。

 

そんなことができるようになってきたから、「眠いときは寝る」 ということを受け入れ、「寝ても大丈夫、怖くない」 という安心感も得ることができたのだと思う。

 

 

そんな息子。

 

現在は自身が眠い時 「眠いでしょ」 と指摘されることが悔しいらしく、「眠くない!!」 と怒りだすこともある。

 

彼の中で「眠る」 ということへの負のイメージだけは未だに捨てきれないらしい。

 
つづき

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昨年11月。インスタで書いていたものの再掲です。  夜泣きする子を育てている母がしてはいけないこと というと、「寝る前は静かな環境で」「テレビを見せない」なんてハウツーが出てきそうだが、そいうものではない。  「夜泣きをするのは体力が余っているから」「昼 ...

昨年11月。

インスタで書いていたものの再掲です。

 

 

夜泣きする子を育てている母がしてはいけないこと

 

というと、「寝る前は静かな環境で」「テレビを見せない」なんてハウツーが出てきそうだが、そいうものではない。

 

 「夜泣きをするのは体力が余っているから」

「昼間しっかり体を動かせば夜はぐっすり寝る」

 

なんて努力根性論的なアドバイスをよく耳にした。

 

でも時は令和。

そろそろそんな単純な理由で夜泣きがなくなるなら悩んでる母は1人もいない、ということに世間は気づいてもいい頃だと思う。

 

ちなみに私はこのアドバイスをご丁寧に鵜呑みにし、近場と歩いて20分の公園を毎日ローテーションで通っていた。

そんな生活を続けること3週間がたった頃。

 

息子が寝るより先に、私が体調不良で寝込んだ。

どういうことだよ。

 

未来への体力有り余る子どもを疲れでねじ伏せようなんて、30代体力初老の婆がしてはいけないことだったのだ。

 

たっぷり遊び疲れた彼らが、疲れて 「コテッ・・・」と寝てくれるならばいいが、そのコテっとが夜泣きがひどい子にはない。

大体疲れてるのに眠れなくてひどい寝愚図りをするか、興奮して余計に泣きだすか、はたまたそれを上回る体力を彼らはお持ちである。

 

当たり前だが、母の健康あっての育児だ。

 

子どもの夜泣きがひどい場合、日中はいかに夜に向けて体力を温存するかが母の健康の鍵を握っている。

公園へ毎日行く、なんてのは二の次だ。

毎日の買い物や散歩程度でセロトニンは足りているのだ。

なんならその買い物や散歩だって、子どもと一緒だと10分の道が1時間はかかるのだから結構な運動である。

 

ちなみによく 「子どものお昼寝中一緒に寝よう」 なんてアドバイスもあるが、大体夜泣きがひどい子は昼だってまとまって寝てくれやしない。

 

ちょっとの音で起き、寝がえりで起き、なんなら何もなくても勝手に起きる。

それかそもそもお昼寝なんてしやがらない。

とにかく奴らは寝ないのだ。

 

人間だもの。

くらべたくなってしまうのは仕方のないことである。

 

しかし、夜泣きする子としない子は、もう人種が違うのだ。

 

イカとタコ

サメとシャチ

火星人と金星人くらい違うのだ。

 

これは育児のどの悩みにも共通することだと思う。

それらを 「気質」 「体質」 というのだろうが、それらは既に生まれ持った時に大体決まっているのではないだろうか。

 

きっと遺伝子レベルの問題だろうから、母1人でどうこうなったわけではない。

母は偉大だが、誰も遺伝子には逆らえない。


ましてやそれを他人が 「お母さんが〇〇だから、〇〇なのよね」 なんて言っていいわけないのである。

(〇〇は何か言われてイラッとしたことを当てはめてください)

 

言うなら遺伝子に言ってくれ。

 

得意のヤッホー知恵袋検索をすると、出てくる出てくる夜泣き対策。

 

ネットの情報の他にも「ねんトレ」という本もいくつか読んでみた。

それらの情報を鵜呑みにし、持ち前のクソ真面目が災いするとこんな過激な育児になった。

 

・テレビは見せない

・寝る数時間前から、部屋を暗くし子どもを落ち着かせる

・砂糖はとらない

・刺激を避けるため日中お出かけしない

 

ストレスの宝庫である。

何も楽しくない。

 

もし仮にこれらを全てこなし、ねんトレ本を1から10まで全てこなせば100%、夜朝まで一度も起きないということが確約されるのであれば、やる。

悪魔に魂を売ろうじゃないか。

 

しかしそんな確約は当然なく、どんなに頑張っても気持ち程にもご利益は得られなかった。

手元に残ったのは疲労と、どうにもならない大量のストレス。

 

 

ちなみにそんな過激派ねんトレだけでなく、ごく一般的なよく聞くねんトレも試した。

 

・寝る前の絵本

寝る前の習慣づけの為に、毎晩決まった絵本を読む。

 

→寝る前の絵本その本を読むと 「母が寝かしにかかっている…!!」 と息子に気づかれるようになり、絵本を読むことを嫌がりだした。

 

・マッサージ

子どもの手足がこわばっていることがあるので、なでたりマッサージをする。

背中をさすってあげるのも効果的

 

→普通に起きるやんか

 

・布団に寝かせて入眠

抱っこや授乳をせず、布団に置いてそのまま寝かせる

 

→足が布団につく感覚が嫌だったらしく、何度寝かせても号泣しながら脱走

乳児の頃は泣き過ぎて嘔吐…

 

 

ねんトレ、即ち 「ねんねトレーニング」 。

トレーニングと名のつくほどのものなので、数か月あるいは数年、毎日の積み重ねが大事なのかもしれない。

 

ただ、その数か月あるいは数年、母1人でトレーニングをこなすのは至難の業である。

それこそねんトレのことだけで頭がいっぱいになってしまう。

 

夜泣きをする子を持つ母は、育児がなかなかのハードモードだが、1度しかない我が子の育児。

 

夜十分頑張っている分、日中は少しでも自分を甘やかすことをがんばろうね。

つづき

 

 

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昨年11月。インスタで書いていたものの再掲です。  息子は生まれた時からよく泣いていた。 「新生児はよく寝ているけど、3時間ごとに起こしてミルクを飲ませてね」「起きる自信がないから2時間ごとにアラーム必須!」 なんて話を聞いていたが、息子は1~2時間ごと ...

昨年11月。

インスタで書いていたものの再掲です。

 

 

息子は生まれた時からよく泣いていた。

 

「新生児はよく寝ているけど、3時間ごとに起こしてミルクを飲ませてね」

「起きる自信がないから2時間ごとにアラーム必須!」

 

なんて話を聞いていたが、息子は1~2時間ごと。

ひどいときは寝たかな…と置いた瞬間から即泣き出したので、起こす必要もアラームをかける必要もなかった。

 

 

息子を産んでから約3年間。

私はまとまって2時間以上続けて眠れたことがなく、30~1時間半の細切れ睡眠を一晩3回取れればいい方だった。

 

息子のその日の夜泣きのレベルで

「あ…今日は一睡もできんな…」という日もあった。

 

【息子の夜泣きレベル】

 

レベル1★

30~1時間半おきに起きてしまい、その都度グズグズと目覚める。

これは毎日のこと。

 

レベル2★★

眠ることを嫌がり「寝ない寝ない」と激しい寝愚図り。

やっと寝たかと思うとまた起きてしまい、再び入眠させるのにまた寝愚図り…。

 

レベル3★★★

何がどうしたか30分おきに絶叫レベルの号泣。

こういった時は起こしてはいけない、触ってはいけないというが、息子は大きく寝返りしたのち正座の姿勢になってしまうので、自ら起きてしまっていた。

そして大体その後私を起しにかかってくる。

 

 

と、今思い出しても決して「いい思い出」としては未だ消化できない息子の夜泣き。

 

ちなみに私自身寝ることは大好きだ。

小さい時から、1日8時間以上は寝ないと疲れが翌日に持ち越される、という非常にポンコツな体質だ。

世間では「ロングスリーパー」という部類に入るのだろうか。

 

しかし寝ることが大好きだったのでロングスリーパーでも特に悩んだことはなく、寝たら疲れが取れるんだから寝たらいいじゃないか、と日々睡眠を貪っていた。

が、息子が生まれてというもの、8時間どころか2時間だって寝れるか分からない毎日。

よって産後1か月以上は体調が戻らず、約2年間毎日風邪ばかり引いていた。

 

夫も寝ることが大好きだったので、夜寝ることができない、というのは考えがたかったらしく、息子の夜泣きの対応は1日たりとも変わってくれた試しはない。

このことは今でも少しもやっとしている。

 

このもやっとを例えるならば

「日常生活には困らないレベルだが、足の魚の目が治らない」

「食べるたびに物が挟まる奥歯がある、治療ではどうにもならない」

くらいのレベルのもやっとであろうか。

気にしても仕方ない、けどふと思い出した時に少し気分が暗くなるもやっとだ。

 

 

そんな夜泣き生活を丸2年過ごしたころ、息子2歳にてようやく夜間断乳に成功した。

 

「夜間断乳するとよく寝る」

 

1度は耳にしたことがあると思うこれ。

果たして本当なのだろうか、と私はワクワクそわそわ、ドキドキが止まらなかった。

 

結果、夜間断乳だけでは夜泣きはなくならなかった。

 

あっぴー(息子はおっぱいをこう呼んでいた)が抱っこに変わっただけで、30分~1時間半ごとに目が覚めるのは相変わらずだった。

なんだか夜間断乳頑張り損である。

 

しかし。

息子2歳半の夏に転機が訪れた。

 

8時に就寝した息子が1時間足らずでぐずぐずしだし、そのグズグズは夜中の2時まで続いた。

 

2時にようやく寝た息子を横目に、「今日はもう眠れないだろうな…」ぐったりと布団に入った私だったが、ふと目が覚めたら回りが明るい。

 

時計を見たら5時半だった。

 

夜中目を閉じて気づいたら朝日を浴びていた、産後初めて3時間半も続けて眠れたのだ。

この日の感動は今でも少し覚えている。

 

その日から徐々に3時間が4時間に…、4時間が5時間に…と息子が目を覚ます時間が少なくなってきた。

 

そして初めて夜8時に寝て、朝6時まで1回も目を覚ますことなく朝を迎える日がついにきた。

そして息子2歳9か月の出来事である。

 

これにて無事夜泣き卒業。

 

 

 

こうして息子の夜泣きヒストリーを追ってみたが、文章や絵にするとなんともあっけなく終わってしまう気がする。

 

私の書きこみや伝え方の問題かもしれないが、夜泣きの辛さは日々の積み重ねがつもりつもるものである。

 「めっちゃ大事件やで!!」 ということではないので、自身も周りにも辛さが伝わりにくいのかもしれない。

 

育児はどう?と聞かれ、 「夜泣きがしんどい」 と回りに漏らしてみても、我が子に夜泣きがなかった人には「夜泣き?」とぽかんとされる。

夜泣き経験者や保育士の方でも 「成長の過程だからね、1か月もすれば終わるよ!頑張れ!」 という返答しかもらえなかった。

 

夜泣きは育児書によると、「生後5~8か月の成長に起こるもの」とされているので、それが3年近く毎日、それも30~1時間半ごとに起きるなんてなかなイレギュラーなことである。

 

夜泣きの悩みを誰かに話すたびに 「自分の育児が人と違うかもしれない」 という疎外感が出てきた。

 

解決するわけでもなく、共感が得られるわけでもなく。

子どもの夜泣きは全く盛り上がらない話題だったので、私は私生活で夜泣きの話をするのをやめた。

 

 

そんな中、インスタで同じように夜泣きに悩むお母さん達を見つけ、その投稿に救われた。

そして私自身も夜泣きに関する投稿を書くと、他人ごととは思えないコメントをたくさんいただいた。

 

初めての育児、誰かに共感してもらうことがこんなにも心強いことだとは思わなかった。

 

 

育児の悩みは多種多様で、その悩みはやはり経験して理解することも少なくない。

私も息子が生まれるまで、イヤイヤ期があるなんて知らなかったし、どんな手を尽くしても泣き止まない子もいる、という事実も初めて知った。

 

しかしその数ある育児の悩みを全て我が子で体験できるとも限らない。

 

自分の親だって経験していないこともあるだろうし、産前からの友達だって同じだ。

時に共感し合えなくて 「私だけなのかな…」 と思うときもあるだろうが仕方ないことである。

 

 

とはいえ育児中の狭い世界の中で、そんな都合よく悩みを共感できる人なんかなかなか見つからない。

そんな時にネットの存在が非常に心強かった。

 

インスタで夜泣きに悩むお母さんの投稿を見て励まされ、ネットのお悩み相談で夜泣きのことを相談している人を1人見つけるたびに、明日も頑張ろうと思えた。

 

私はそんな方達を勝手に心の中で 「心の中の戦友」 と思っていた。

この戦友のおかげで、辛い夜泣きも戦ってこれた。

 

この記事も、そんなお母さん達の戦友の1つになったら嬉しい。

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毎週木曜日は私が初めてWeb連載を始めた、MAMAPLAさんで掲載された漫画を再掲します。.. 初めまして、ユキミと申します。Instagramで育児日記(@yukita_1110)を書いています。1歳になる息子ユキタと夫の3人家族です。この度ママプラさんで連載をさせていただくことになり ...

毎週木曜日は私が初めてWeb連載を始めた、MAMAPLAさんで掲載された漫画を再掲します。


 

初めまして、ユキミと申します。
Instagramで育児日記(@yukita_1110)を書いています。
1歳になる息子ユキタと夫の3人家族です。

この度ママプラさんで連載をさせていただくことになりました。

突然ですが…

 

嬉しいけれど少し寂しくもなる子供の成長。

先日3ヶ月ぶりに身長を測ってみたら、なんとなんと!!
10センチも伸びていました。
そら衝突もしますわな(笑)

目まぐるしい毎日をなんとなく過ごしてしまいがちですが、
一日一日を大事にしようと感じた時でした。

 

2017.02.09 公開分

ママプラさんより掲載許可をいただいています。

 

ママプラ →こちらから

 

 

改めて1話を見返すと、絵が古い。

そしてこの1話のみ、デジタルで作画が分からずアナログのまま入稿。

後にも先にもWeb連載でアナログ画はこれのみなので、あるいみ貴重な回。

 

 

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  「やれやれ…やっと一息…」 と、座った瞬間 どこからともなく償還される我が子。長期休みの風物詩である。 あと3週間これか…と思ったが、息子が幼稚園へ入る前は3年半これが毎日だった。 3年半頑張れたんだから、3週間くらい頑張れるでしょ! と気合いが入りそ ...

 

 

「やれやれ…やっと一息…」

 

と、座った瞬間 どこからともなく償還される我が子。

長期休みの風物詩である。

 

あと3週間これか…と思ったが、息子が幼稚園へ入る前は3年半これが毎日だった。

 

3年半頑張れたんだから、3週間くらい頑張れるでしょ!

 

と気合いが入りそうなものだがそれとこれとは話が別である。

 

あの頃の息子とはエネルギーもパワーも桁違いなのだ。

 

ガンダムでいったら、お喋りでコロコロしていたハロが

3倍の速さで突撃してくるシャア専用ザクへ

 

ドラゴンボールでいったら、プーアルくらいの可愛らしい者が

何でも木っ端みじんにするフリーザへ

 

そのくらいの進化をとげているのだ。

そして気づきたくなかったが、心なしか夏休みの息子より、冬休みの息子は更にパワーアップしている気がする。

 

この様子でいくと春休みは一体どうなっているのか…。

 

シャア専用ザクがビグザムに

フリーザはきっと最終携帯になっているかもしれない。

 

3か月後の自分が不安になってきたところである。

 

取りあえず冬休みも親子で無事に生き延びたい。

 

 

 

 

 

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とある、クリスマスも近くなってきたある日。 選曲も間違え方も絶妙でないの と、親ながらににやりとした瞬間だった。 皆さん、よいクリスマスを!ほーほーほー    ...

とある、クリスマスも近くなってきたある日。

 

選曲も

間違え方も絶妙でないの

 

と、親ながらににやりとした瞬間だった。

 

皆さん、よいクリスマスを!

ほーほーほー

 

 

 

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冬休み、始まりましたね。  子どもって子犬っぽい。 親の後をちょろちょろついて回って、常にかまってほしくて話しかけくる。そしていつも元気。 忙しいけどかわいいなぁ。 子どもを犬に例えるなんて!とおっしゃる方もいそうだが「待て」 ができる分、犬の方が多分賢い ...

冬休み、始まりましたね。

 

 

子どもって子犬っぽい。

 

親の後をちょろちょろついて回って、常にかまってほしくて話しかけくる。

そしていつも元気。

 

忙しいけどかわいいなぁ。

 

子どもを犬に例えるなんて!とおっしゃる方もいそうだが

「待て」 ができる分、犬の方が多分賢い。

 

 

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日曜日は休日。 子どもの頃から社会人になってまで。「土日は休み」ずっとその感覚でいるせいか、その癖が未だに抜けない。金曜日になると華金だ!と心なしか心が躍り。土曜日になると待ってました休日!とウキウキし。日曜日になると心身ともに身体が休みモードにどっぷり ...

日曜日は休日。

 

子どもの頃から社会人になってまで。

「土日は休み」

ずっとその感覚でいるせいか、その癖が未だに抜けない。


金曜日になると華金だ!と心なしか心が躍り。

土曜日になると待ってました休日!とウキウキし。

日曜日になると心身ともに身体が休みモードにどっぷりつかっている。

夕方になると、「あぁ…明日は月曜か…」なんて少し憂鬱な気分になるのだ。

 

しかし。

 

 

現実は平日より、よりハードな稼働日が待っている。

 

食事は3食作り

休日で息子のテンションはアゲアゲだ。

何をやっても気持ちが焦り

日曜日なのに全くのんびりできない。


 

そんな日曜の夕方。

 

「明日はやっと月曜日か」

 

あんな憂鬱だった月曜日が、いつの日か心待ちにしている自分がいた。



もういい加減なところで 「私の休日は日曜日ではない」

と学習したい。

 

 

 

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インスタグラムやWebサイト上に漫画を書いている方のほとんどが、タブレットやパソコンなど、デジタル機器で作画をしているだろう。 私もデジタルで作画をしている ・・・ように見えるが、実は半分以上アナログががっつり混在しているのである。 今回はそんな私の漫画がで ...

インスタグラムやWebサイト上に漫画を書いている方のほとんどが、タブレットやパソコンなど、デジタル機器で作画をしているだろう。

 

私もデジタルで作画をしている

 

・・・ように見えるが、実は半分以上アナログががっつり混在しているのである。

 

今回はそんな私の漫画ができるまでの流れを追ってみた。

興味がある方は見ていただけると嬉しい。

 

 

多くの方は「デジタルで作画」というと

下書きからペンを入れるまで、全てタブレットやパソコン上で行うだろうが、私はまず紙に絵を書いている。

 

大まかな流れである。

 

そして原稿用紙がこちら。

 

下絵用に1枚

ペン入れ用に1枚

 

毎度合計2枚の紙を使い、仕事&インスタ用含め、毎月数十枚の紙を使っている。

この時代、非常にエコに反しているんではないか…と思うと少々肩身が狭い思いだ。

 

ちなみにトレース台とは?

と、トレース台を見たことがない方も多いだろう。

 

 

左のスイッチを入れるとこの板が光る。

下書きを書いた絵の上に白い紙を重ねると…

 

あら不思議。

パァァァァァ!っと絵が浮き出るのだ。

 

どこからペンを入れてもいいのだが、私は後で絵のバランスがとりやすいよう、いつも吹き出しからペンを入れている。

 

紙を止めるときはマスキングテープを使っている。

気づいた方もいるだろうが、毎度トーマスたちのお世話になっているジェームスBBA。

 

多分彼らはは世界一働いている機関車なので、その働き者ぷりにあやかりたいのだ。

 

ちなみに推しのジェームスマステは、もったいないくて使えない。

そして高確率でうっとり眺めて仕事にならないので、無論出番は少なめである。

 

その後プリンターでスキャニングをしてパソコンに取り込む。

 

いつも心にハライチ岩井さんである。

 

ちなみにソフトは 「CLIP STUDIO」 という漫画作成用のソフトを使っている。

以前商業誌に投稿していた時、投稿先の付録でついていた 「CLIP STUDIO」 のサンプルを使った時、「こんな私でもなんとか理解ができた!」という喜びから購入に至った。

 

しかし 「CLIP STUDIO」の機能を10分の1も使えてなくて、5年使っている今でもレイヤーなどの意味がよく分かっていないあたり、宝の持ち腐れ感が半端ない。

 

時々どこからか

「あんたなんかにはペイント(どのパソコンにも初期装備で入っているお絵かきソフト)で十分よ!!」

という罵声が聞こえてくるような気がするが、実はペイントで着色をする方が難しいのでその辺りはスルーしている。

 

そしてこの写真 「さぁ!今から仕上げるぞ!」 とでも言いたげな雰囲気なのに…。

 

 

右手。

ちょい、右手。

 

そう

 

実は私、ペンタブが使えないのだ。

 

多分、パソコンで作業をしている方はほぼ「99.9%」 液タブまたはペンタブ というものを使っているだろう。

 

ちなみにペンタブとは何ぞや、という方。

このようなものである。

種類は画面に直接ペンで書けるものや、マウスのように手元に置いてパソコンの画面を見ながら書くものがある。

 

どちらにしろ、ペンだ。

そっと正しい鉛筆持ちをして書くペンだ。

握りしめて使うマウスではない。

 

こうしてペンタブを持っていないマウス人間は、線のはみ出しや、細かい継ぎ足し、書き直し。

スキャニングして取り込んだ後は全てマウスで書いている。

 

さすがにマウスで絵を丸っと書き直しはできないが(こうなった場合はもう1度アナログで書きスキャンする)

細々したところなどはマウスでできるようになった。

 

 

こうして着色、文字を入れ、既定の形にサイズを調整したら作画完了。

編集部へ入稿、またはインスタに投稿している。

 

 

いつまでこの手法をとるか少々悩んでいるが、トレース台が壊れた時が考え時だろうか…と思っている。

 

ちなみにそんな私も何度か電気屋さんまで足を運び、タブレットやペンタブの前に止まった。

試し書きもしてみた。

 

その結果、紙とペン、なんなら地面と木の棒、でもサラッと書ける「てんどんまん」がペンタブで書いた途端

顔が濡れて力が出ないドラえもんにしか見えなかった。

 

自分の絵にちょっと自信を失ったので、ペンタブの導入はまだ先になりそうだ。

 

 

 

【おまけ】

 

いつも使っている文房具。

 

下絵

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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息子は 「すみっコぐらし」 が好きだ。 この冬彼らが映画化される、と話を聞いてから公開日を親子で心待ちにしていた。 決定的なネタバレは含まないものの、「まだ見てないよ!」という方は以下の閲覧を注意いただきたい。 ↓↓↓では。↓  「泣けるぞ」という口コミは ...

息子は 「すみっコぐらし」 が好きだ。

 

この冬彼らが映画化される、と話を聞いてから公開日を親子で心待ちにしていた。

 

決定的なネタバレは含まないものの、「まだ見てないよ!」

という方は以下の閲覧を注意いただきたい。

 

では。

 

 

「泣けるぞ」

という口コミはもちろん感動系という意味だが、息子はショックから号泣しているようだ。

どうやら、感動系の微妙なストーリーやニュアンスは4歳児には少々理解できなかったようである。

 

ひよこが一緒じゃない…

というシーンが鮮明だったらしく、ショックだけが残ってしまったようだ。

 

うーん。難しい。

そう考えると、アンパンマン、しまじろう、トーマス など、幼児に向けて作っている映画は感動シーンもありつつも

しっかりと幼児に分かるストーリーになっているので、すごいな…と彼らの偉大さに思わず唸った。

 

 

とはいえ、翌日には

 

「すみっコの映画楽しかったねぇ」

と言って時折うっとりし

 

「きったん、すみっコだーいすき!」

と益々すみっコ愛があふれ出している息子。

 

映画後のリアクションから、これがきっかけですみっコを避けるようになったらどうしよう…

と不安だった母は、その様子を見て少し安心した。

 

 

そして現在絶賛公開中のすみっコぐらし。

 

となると、ここぞとばかりに

いたるところにすみっコぐらしのグッズが、所狭しと並んでいる。

 

雑貨屋の前を通れば、ぬいぐるみやグッズ。

本屋に行けば映画のストーリー絵本や、新刊のすみっコぐらしの図鑑。

それらの1つ1つに、ご丁寧に立ち止まる息子。

 

ただ立ち止まるだけならいいが、そこから数分。時には数十分。

「欲しい欲しい!!」

と4歳の知恵と全身を使った総攻撃が始まる。

 

母はそれら全てと戦わなければならない。

 

 

映画を見た後すみっコ愛が益々増した息子。

 

少しくらい避けるようになってもよかったのかもしれない…。

足元でひっくり返っている息子を横目に、ちらりと母の少々身勝手な思いがよぎった。

 

 

 

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息子の好き嫌いに悩んでいる。 息子は好き嫌いが大変多く、毎度の食事作りに多大なるストレスをかけてくる。息子が離乳食が始まってから約3年半。1日たりともこの悩みから解放されたことはない。 見た目を色どりよく食べやすい盛り付け子どもが好きな味に できることは ...

息子の好き嫌いに悩んでいる。

 

息子は好き嫌いが大変多く、毎度の食事作りに多大なるストレスをかけてくる。

息子が離乳食が始まってから約3年半。

1日たりともこの悩みから解放されたことはない。

 

見た目を色どりよく

食べやすい盛り付け

子どもが好きな味に

 

できることは何でもやってみた。

それでも息子は好き嫌いどころか、口もつけずに 「食べたくない」 と言いやがるのだ。

料理を作ったものとして、食わず嫌いほど悲しいものはない。

 

「親がおいしく食べていると、子どもはつられて食べるようになる」

 

これ。

子どもの好き嫌いに悩む母は、一度は誰かからこのアドバイスを受けたことがあるのではないだろうか。

 

私もそのアドバイスを聞いて

「なるほど。母がおいしいよ!って言えば、きっと子どもは分かってくれるよね♡」

なんて期待がこもった。

 

実際のところ。

 

 

他人ごとである。

 

「あー!おいしー!!トマトはおいしいなー!」

「こーんなおいしい食べ物あったんだねー!!」

「んー!こんなの初めて!」

 

息子の前でまるで、彼氏との初デートで張り切って初めて感を出すマニュアル女子のようなリアクションを炸裂させた。

 

ちなみに私はすこぶる正直者、というただ容量が悪いタイプだったので、こんな台詞は生きてきて33年間1度も吐いたことがない。

母という生き物は女優である。

 

そんな母に息子はというと。

 

「母!おいしいんだね、よかったねー♡」

 

だけである。

 

所詮計算だらけのリアクション。そんなもので落とせるほど子どもは甘くはなかった。

子どもは賢い。

 

私は息子の好き嫌いに今日も頭を悩ませるのであった。

 

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息子は元気が有り余っている。 幼稚園がある日はいいのだが、問題は幼稚園が休みの日である。いかに息子の有り余る体力を消費するか に勤めないと、家の中が大変なことになる。 ソファのクッションはひっくり返されおもちゃの箱も次々とひっくり返される本棚のありとあら ...

息子は元気が有り余っている。

 

幼稚園がある日はいいのだが、問題は幼稚園が休みの日である。

いかに息子の有り余る体力を消費するか に勤めないと、家の中が大変なことになる。

 

ソファのクッションはひっくり返され

おもちゃの箱も次々とひっくり返される

本棚のありとあらゆる本は全て出され

あたりに切った折り紙が散乱

極めつけは、一日中私の後をくっついてきてお喋りの嵐を浴びせかける。

 

ろくなことがない。

 

やっぱり子どもは外に出て身体を動かすのが一番である。

そう感じた私は

 

寒にも負けズ

年々レベルアップする冷え症にも負けズ

温かい家でテレビを見ながら永遠とミレービスケットをかじっていたいという欲望にも負けズ

 

家の平和の為、息子を公園へと連れ出す。

 

が。

 

 

セイ!!!

うごかそうよ!!!

 

身体動かそうよ!細胞を動かそうよ!!

どこへ行ったよ 家での元気ぃぃぃぃ!!!

 

全身全霊で叫びだしたくなるくらい、公園での息子の大人しいこと。

 

そして帰宅と同時に

 

「きったん帰ったぞーー!!」

 

と雄たけびをあげ、走りまわっている。

 

 

 

冬の公園で寒さに耐え、心身ともに冷え切った母に。

熱々ホットなハイテンションの息子を相手にする力はもうどこにもない。

 

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息子がひらがなに興味を持ち始めた。 始めは読むことに興味が湧き、「そろそろひらがなを教えたいなー」なんて頃、某トラの通信教育からひらがな関連の教材が毎月わっせわっせと届くようになった。我が家の状況がどうしてかトラの彼にはいつもつつ抜けているようだ。 子ど ...

息子がひらがなに興味を持ち始めた。

 

始めは読むことに興味が湧き、「そろそろひらがなを教えたいなー」なんて頃、某トラの通信教育からひらがな関連の教材が毎月わっせわっせと届くようになった。

我が家の状況がどうしてかトラの彼にはいつもつつ抜けているようだ。

 

子どもは興味があることへの習得は早い。

息子はいつの間にか、ひらがなが読めるようになっていた。

 

次はかきかたの練習である。

息子のひらがなへの興味がそがれない内に本屋へ行き、かきかた練習帳を買ってきた。

 

最近のかきかた練習帳はすごい。

始めからひらがなを書かせるのではなく、ページを開くとまずは線引きや迷路から始まるのだ。

子どもが鉛筆に慣れ親しむための工程から用意されている。

実に親切だ。

 

次に。

練習帳は「あ」から始まるのではなく、「し」 「つ」 「に」 など、子どもの手が動かしやすいものから段々とステップアップするしくみになっている。

ちなみ 「あ」 はひらがなの中ではかなりのハイレベルクラスに君臨する。

「あ」が書けたら一人前と思っていいだろう。

 

書き順も子どもが理解しやすいよう、丁寧に番号が書いてある。

その脇に、伸ばすところは「すーっと」、止めるところは「ピタっ!」なんて、効果音付きの説明もある。

なんて心地いい説明だろう。

 

親切と心地のよさに身を任せ、なめらかに呼吸をするようにひらがなが書けそうだ。

 

 

その親切かつ心地のいい流れに、全く持って身を任せない者が1人いた。

息子である。

 

こんなにも親切にッ!かつ分かりやすく書かれている練習帳にッッ!!

あえて真向から反抗していくことをやめないッッッ!!!

 

例えば「し」。

 

「し」なんて誰がどうしても上から下へなめらかに下り、最後に気持ち尻をちょい、と上げる書き方が一番己の手にも「し」にも優しいだろう。

 

が、息子はあえて「し」の終わりから、下から上へ上り龍のごとく上昇していく書き順を取りだした。

私はこんな逆走した「し」を書く人を初めて見た。

その姿たるや「唖然」の一言である。

 

唖然とする母をものともせず、息子は他のひらがなも次々と苦しそうな書き順で書いていくではないか。

ちなみに母の「1-2-…」なんて言葉はまったく聞き入れてもらえない。

 

ちょっとでも 「そこ、1番初めにしたほうがいいんじゃない?」なんて口を出そうものなら

 

「いいの!!」

「これであってるの!!」

 

とイヤイヤ期とはまた違った反発精神で押し切られる。

 

当然反発精神満載のひらがなは、すんなりと筆が進まない。

書きづらいことは息子も分かっているようで段々と不機嫌になってくる。

それでもはちゃめちゃな書き順を譲らない。

息子の眉間には深いシワが刻まれている。

 

「がんばれ…」

 

ボソッと声をかけたが、もう何を頑張るのか、私は息子に何を頑張ってほしいのか、その頑張れの意味は迷子になっていた。

 

 

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